エアリアルヨガ（空中ヨガ・反重力ヨガ）の歴史や効果とは

エアリアルヨガの歴史

そもそもエアリアルヨガが考案されたのは、1991年です。当時ニューヨークに住んでいたブロードウェイダンサーのクリストファー・ハリソンという方が考案しました。

体操選手としての経歴ももっているということもあり、ハンモックを使うという、これまでになかったフィットネスを編み出したのです。『アンティグラビティフィットネス』という名称のフィットネスで、これがエアリアルヨガのはじまりとなっています。

通常のヨガは専用のマットの上でさまざまなポージングをすることによって、全身の歪みを直せるというものです。そこにハンモックをプラスすることで、ヨガという枠組みに留まらない新たなものが生み出されました。

ハンモックを使うことで重力に逆らうことなく、ある種パフォーマンスの要素も加わりました。そのことが、ヨガとしてもさまざまな効果を生み出したのです。

その画期的な見た目と、確かな効果がニューヨークで話題となり、その後世界中に広まりました。現在では世界50カ国以上で親しまれており、日本においても、専用のフィットネスクラブが多数存在しているほどです。それもすべて、確かな効果を実感できるというところに尽きるのではないでしょうか。

エアリアルヨガの効果

エアリエルヨガには、大きくわけて、以下の4つの効果があります。

姿勢改善

ハンモックにぶら下がった状態でさまざまなポージングをすることによって、インナーマッスルが鍛えられます。その結果、筋力不足によって起きていた姿勢の悪さの改善に繋がります。ぽっこりお腹や、便秘の改善も期待できるでしょう。通常の体幹トレーニングが苦手な方でも取り組めるものです。

むくみや冷えの改善

エアリアルヨガによって、血行促進効果も期待できます。血行が促進されると、血流の悪さによって起きていたむくみや冷え性などが改善されるのです。また、基礎代謝も上がるため、ダイエット効果もあります。筋肉や関節に負荷をかけずにできるというのが魅力です。

柔軟性向上

通常のヨガは、体が硬い方にとってややハードルが高いかもしれません。しかし、エアリアルヨガではハンモックを使って体への負担を抑えつつできますので、体が硬い方や、ヨガ初心者の方であっても楽しめます。

骨盤矯正

エアリアルヨガには、『逆さまのポーズ』というポージングがあるのですが、これはハンモックに体を預けた状態で、逆さになります。この体勢をキープすることで、内臓を正常な位置へ戻したり、骨盤の歪みを矯正したりする効果があるのです。猫背のような背骨の歪みに関しても効果的です。

エアリアルヨガの代表的なポーズ

エアリアルヨガでは、アクロバティックなものをはじめ、数多くのポージングがあります。その中でも代表的なポージングは、以下の3つとなります。

スパイダーマン

エアリアルヨガといえば、スパイダーマンのポーズです。ハンモックを使うからこそできるポージングで、まさにスパイダーマンが糸にぶら下がっているかのような逆さまのポーズとなります。

通常は重力の影響により、背骨同士は詰まった状態となってますが、逆さまになることで隙間が空き、腰痛改善や血行促進などの効果が期待できるのです。

ウィッシュボーン

ウィッシュボーンは、スパイダーマンポーズから発展したポーズです。スパイダーマンポーズの状態から、床に手をついて上体を起こす形となります。見た目は、逆さまでバンザイをしている状態です。肩甲骨から首の後ろにかけてしっかりと伸ばせます。

ウンブ

ウンブは、「子宮」という意味のポーズです。ハンモックの布にスッポリと体を入れ、体の内側に意識をもっていき瞑想します。それはまるで母の子宮の中にいるような安心感を得られるので、ストレスを軽減し、リラックス効果が期待できます。

エアリアルヨガに適した服装

エアリアルヨガに適した服装は、布や皮膚との摩擦が少ないウェアです。専用のウェアはありませんので、基本的には自由です。しかし、ハンモックに乗った状態でさまざまなポージングをするので、摩擦が発生しやすい素材ですと、レッスンの妨げになることが考えられます。

通常のヨガですと、タンクトップのように露出の多いものを選ぶことが多いのですが、布との摩擦というほかにはない要素がありますので、その点を考慮しなければなりません。

また、肌の露出はできる限り少なくしましょう。露出した部分が布と摩擦を起こすので、上下どちらも全体を覆うものがいいでしょう。

ボトムスに関しては、伸縮性があるものを選ぶとストレスなく楽しめます。逆さまになっても問題がない体にフィットするものですと、なおよしです。デザインに関しては制限がありませんので、お好みの色やデザインのものを選んでも大丈夫です。

まとめ