運動不足が女性の健康に及ぼす影響について徹底解説します!

運動不足が女性の健康に及ぼす影響について徹底解説します!

運動経験のない女性にとって、運動の必要性をアピールする広告は、あまり見たくないかもしれません。一般的に女性は男性に比べて運動量が少ないことが知られていますが、運動不足が女性の健康に与える影響について、色々とわかってきたことがあります。

今回は、主に女性の運動不足が健康面に与える影響について、ご説明します。

運動不足が女性に与える影響について

ここでは、女性の特徴である妊娠や月経について、運動との関係をご説明します。

妊娠と運動

妊娠と運動の関係について発表された研究を調べたところ、妊娠を試みている間、定期的な運動を維持している女性は、運動をしない女性と比較して、妊娠率が2倍高くなる可能性があることが判明しました。つまり、運動不足の女性は、妊娠できない割合が高くなるということです。

この研究では、適切な運動の強度や頻度に対する明快な回答は残念ながら得られませんでしたが、妊娠前から、本人が快適に感じる運動を継続することが一番よいと考えられています。
(出典:Mena GP, et al. The effect of physical activity on reproductive health outcomes in young women: a systematic review and meta-analysis. Human Repord Update. 2019;25(5):541-63)

このほか、妊娠中も継続して運動することで、妊娠糖尿病のリスクが減少すること、出産に伴う合併症を減らせること、また、産後うつの予防効果があることも研究されています。

ちなみに、運動不足と肥満には密接な関係がありますが、肥満の女性を対象に行ったいくつかの研究では、運動によって生理周期の規則性の改善、排卵、自然妊娠、そして出生率の改善を認めました。しかし、これらの改善は必ずしも体重減少と関連していたわけではなく、肥満の女性が妊娠を試みる間に、食事を改善したり、運動量を増やしたりした場合に成果が上がったことが示されています。

また、体重が正常な女性でも、座りっぱなしのライフスタイルを送っている女性の方が、妊娠率が低いこともわかっています。

体外受精(IVF)と運動について

多くの女性は、体外受精の治療中は、運動を避けるように指導されます。

これは、体外受精の刺激により、卵巣捻転という、まれではあるものの、重症度の高い病気が発生する危険性を懸念してのことです。体外受精中の「運動をしない」という一般的な指導は、卵巣が肥大している状態で運動すると、卵巣捻転のリスクが高まる心配からきています。

したがって、体外受精中も運動を継続したい場合は、体の位置を素早く変化させるような衝撃の強い運動はしないようにします。ウォーキングや軽いジョギングは大丈夫ですが、体を素早くひねるような運動は避けましょう。なお、ヨガは問題ありませんが、倒立は避けましょう。

女性の健康と運動

運動によって、心血管疾患、2型糖尿病、高血圧などの慢性疾患を予防、あるいは病状が改善されることが研究で次々と示されています。さらに、女性特有の乳がんや子宮体がんも、定期的な運動を行うと、発生リスクを減らせるといわれています。

また、これまでの研究により、定期的な運動が、更年期障害に伴うのぼせなどの症状の改善に役立つことも明らかにされているのです。

女性に適した運動スタイル

女性は男性と比べて、筋力や生理的な違いがあります。したがって、女性のためのエクササイズプログラムを考える際には、女性特有の身体的特徴や、代謝面での長所・短所に焦点を当てて考える必要があるのです。

また、多くの男性は筋肉質になることを目指しますが、女性は代謝を高め、引き締まった体を手に入れることを目指す方がほとんどです。

女性は全体的に筋肉量、肺活量、心臓が小さいといったいくつかの要因により、男性に比べてパワーが劣り、強度の強い運動が苦手な傾向があります。

しかし、強度の高い運動をした後、女性の回復力は、男性よりも高いことが知られています。つまり、女性は運動後の休息時間が少なくて済み、次の運動にすぐにとりかかれるのです。

ただし、過度の運動は逆効果です。体を疲労させて体内を負のエネルギー状態(カロリーが少なすぎて運動過度の状態)にすると、コルチゾールなどのストレスホルモンが増加し、不規則な月経、排卵機能不全につながります。

具体的には、週に3~5日、1日1時間未満の運動にすること、運動しながらでも話ができるレベルの強度を維持すること、エンドルフィンが放出されるポイント(別名ランナーズハイ)まで無理しないことが、推奨される運動の目安です。

まとめ

日々の適度な運動は、女性の心身の健康にとっても非常に重要なものとなっています。とはいえ、運動習慣のない女性には、いきなり運動することは難しいかもしれません。そのようなときは、気軽に取り組むことができるシルクハンモックを使った、エアリアルヨガ(空中ヨガ・反重力ヨガ)に挑戦することをオススメします。

世田谷区南烏山の「PALLASSTUDIO」では、エアリアルヨガを楽しむことが可能です。運動習慣のない女性でも気軽に取り組めるエアリアルヨガで、健康な体を手に入れてください。